秋の気ままな、かめブログ*

gdgdですが見てやってください(笑)

「また明日」に出会うため

 

「また明日」

人はこんな確証の無いものをどうして自然に口に出すのか。

 

まぁでも。明日君は死ぬかもしれないなどと思いながら人と別れる人なんてそうそう居ないと思う。

でも、それが元から解っていたとしたら、「また明日」なんて言えるのだろうか。

 

だって。

 

どうしたって君は8月15日に死んでしまうんだ。

 

止められない。

 

 

「ねぇヒヨリ」

 

「んー?何よ」

 

「……明日僕が死んだらどうする?」

 

「はぁ?どうするって………」

 

「いや…困るよね……ごめん」

 

 

「繰り返して助けてあげるわよ」

 

「え……?何かいった??」

 

「別に。気持ち悪いって言ったのよ」

 

「ええっ」(ガーン

 

「なによ。いつもいってるでしょ?」

 

「う……まぁそうだけど…」

 

すくっとヒヨリは立ち上がり、僕に手を差し伸べる。

「ほら、『また明日』も来るんでしょ?ここ」

 

いつものぶっきら棒な言い方だが、柔らかく笑いながら言う。

 

嗚呼、やっぱり可愛いなぁ。

 

ヒヨリの手を受け取って歩き始める。

 

「また明日」なんて無いのに、

 

道路の近くに黒猫が佇んでいた。

その方へヒヨリは歩いていく。

 

「ヒヨリ……そっちは…!」

 

「大丈夫だよ」

(だって、『また明日』助けてくれるんでしょ?)

 

 

「ヒビヤ、『また明日』ね」

 

「え…………」

 

また救えなかったなぁ…

これでもう何回目だろう。

 

 

『また明日』っていつかヒヨリと笑えるように。

 

8月15日の先に行けるように。

 

 

あとがき

ヒビヒヨです!!!!カゲロウループには『また明日』って無いんじゃないかと思って……!←